図書館員ピロコの日々

本が好き!だけではすまない毎日

この世にない本

利用者がとある文芸書を持ってきて

「この歴史エッセイ集の信長編が読みたい。」とのこと。

検索したが ない。 

範囲を広げたり、ワードを変えたりするがヒットしない。

慌てるな💦

こういう時は利用者に聞き取りをしてヒントをもらおう。

 

全然焦ってませんよ〜を装いつつ笑顔で聞く。

「新刊ですか?」「知らない」

「本屋さんにはありましたか?」「行ってない」

「その本のことは、どこでお知りになりましたか?」

「だから知らない。 そういうのあればいいなぁと思って。」

あ!そうなんですね」 

その本がある前提で話していた。本当に思い込みは検索の敵。

 

出版社のホームページを確認。ない。類書もない。

今度こそ自信をもって ない。

 

「そっか〜。いいの、いいの」と利用者は去って行った。

相談風の軽い雑談だったのだろうか。脱力。